当サイトの算出値と、その作り方
分別区分も手数料も、公表しているのは各自治体です。当サイトはそれを121自治体分ならべて持っているので、 1つの市の公式サイトには書けない数字を計算できます。「この品目は全国でどれだけ揃っているか」「この市は多数派とどれだけ違うか」の2つです。
このページは、その計算式と、計算できない範囲と、作ってみて捨てた指標を置く場所です。 新しい数値は1つも作っていません。すべて収録済みのデータから、ページを作るたびに計算し直しています。
計算のもとにしているデータ
- 自治体
- 121
- 品目
- 121
- 「この市ではこの品目は何ごみか」の行
- 3,513
- うち大分類に丸められなかった行
- 129(3.67%)
- 粗大ごみ手数料を収録している自治体
- 31
- 全行に付いているもの
- 出典URLと確認日
全国の市区町村は1,700を超えます。ここにあるのはその一部です。収録していない自治体の区分・手数料を、近隣の値から推定して埋めることはしていません。 空いているところは空いたままにしてあります。
算出値 1
一致率 — その品目は、全国でどれだけ揃っているか
計算式
一致率 = 最も多い区分に入れている市区数 ÷ その品目を収録している市区数 × 100
- 区分は自治体ごとの表記(「もえないごみ」「複雑ごみ」など)を8つの大分類に丸めてから数えます。丸め方は品目ページにも書いています
- 母数には、大分類に丸められなかった市区も含めます。読者の問いは「自分の市は最多の区分と同じ扱いか」で、丸められなかった市は「同じとは言えない」側だからです
- 収録が20市区に満たない品目では計算しません。数市の偶然で「最多の区分」が入れ替わってしまうためです
計算できたのは34品目でした。下端は毛布の32.1%、 上端はソファーの89.9%、中央値は59.9%です。 値は32通りに散り、区分の分かれ方は2通りが2品目、3通りが3品目、4通りが8品目、5通りが8品目、6通りが10品目、7通りが3品目という内訳になりました。
| 品目 | 収録市区 | 分かれ方 | 最も多い区分 | 一致率 |
|---|---|---|---|---|
| 毛布 | 81市区 | 5通り | 粗大ごみ 26市区 | 32.1% |
| ライター | 117市区 | 7通り | 燃やさないごみ 40市区 | 34.2% |
| スプレー缶 | 119市区 | 5通り | 資源・金属回収 45市区 | 37.8% |
| カセットボンベ | 49市区 | 4通り | 資源・金属回収 19市区 | 38.8% |
| 電池(小型充電式電池) | 107市区 | 6通り | 有害・危険ごみ 43市区 | 40.2% |
| 扇風機 | 79市区 | 4通り | 粗大ごみ 35市区 | 44.3% |
| 掃除機 | 111市区 | 6通り | 燃やさないごみ 52市区 | 46.8% |
| 蛍光管 | 119市区 | 6通り | 有害・危険ごみ 58市区 | 48.7% |
| 使い捨てカイロ | 78市区 | 3通り | 燃やすごみ 38市区 | 48.7% |
| プリンター | 43市区 | 4通り | 燃やさないごみ 21市区 | 48.8% |
| トースター | 63市区 | 6通り | 燃やさないごみ 33市区 | 52.4% |
| 電池(乾電池・リチウム一次電池) | 116市区 | 7通り | 有害・危険ごみ 62市区 | 53.4% |
| 電子レンジ | 109市区 | 4通り | 粗大ごみ 62市区 | 56.9% |
| ドライヤー | 112市区 | 5通り | 燃やさないごみ 64市区 | 57.1% |
| フライパン | 115市区 | 6通り | 燃やさないごみ 66市区 | 57.4% |
| 水筒 | 71市区 | 7通り | 燃やさないごみ 41市区 | 57.7% |
| なべ | 115市区 | 6通り | 燃やさないごみ 68市区 | 59.1% |
| 座布団 | 28市区 | 2通り | 燃やすごみ 17市区 | 60.7% |
| 炊飯器 | 113市区 | 5通り | 燃やさないごみ 70市区 | 61.9% |
| かばん | 78市区 | 5通り | 燃やすごみ 52市区 | 66.7% |
| カーペット | 85市区 | 4通り | 粗大ごみ 57市区 | 67.1% |
| 布団 | 119市区 | 3通り | 粗大ごみ 81市区 | 68.1% |
| 刃物 | 120市区 | 6通り | 燃やさないごみ 85市区 | 70.8% |
| 鏡 | 111市区 | 6通り | 燃やさないごみ 79市区 | 71.2% |
| 電球 | 85市区 | 6通り | 燃やさないごみ 62市区 | 72.9% |
| 傘 | 119市区 | 6通り | 燃やさないごみ 88市区 | 73.9% |
| 枕 | 70市区 | 4通り | 燃やすごみ 54市区 | 77.1% |
| 発泡スチロール | 116市区 | 4通り | 資源・金属回収 90市区 | 77.6% |
| 靴 | 116市区 | 5通り | 燃やすごみ 90市区 | 77.6% |
| マットレス | 113市区 | 5通り | 粗大ごみ 90市区 | 79.6% |
| 自転車 | 118市区 | 3通り | 粗大ごみ 100市区 | 84.7% |
| 家具 | 29市区 | 2通り | 粗大ごみ 25市区 | 86.2% |
| ガラス製品 | 81市区 | 4通り | 燃やさないごみ 70市区 | 86.4% |
| ソファー | 109市区 | 5通り | 粗大ごみ 98市区 | 89.9% |
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この数字が測っていないもの
- 正しさを測っていません。一致率が低い品目は「どこかが間違っている」のではありません。古布を集めるルートがある区と無い市では、同じ毛布でも行き先が変わります。どちらも公式に書かれた正しい扱いです
- 丸めたあとの数字です。8つの大分類に丸める段階で、129行(全体の3.67%)は複合表記や独自区分のため丸められませんでした。これらは母数に入り、最多の区分には入りません。つまり一致率はやや低めに出ます
- 収録した市区の中での話です。87品目は計算していません。内訳は、1市区しか収録がないものが32品目、2市区以上20市区未満が55品目です。収録が増えれば数字は動きます
- 収録した121自治体は、全国の市区町村の一部です。東京23区と政令指定都市・中核市に寄っています。町村部の扱いはここに入っていません
算出値 2
自治体のクセ — 多数派との違いと、粗大ごみに回す割合
計算式
多数派と違う割合 = 全国の多数派と違う区分に入れている品目数 ÷ 大分類に判定できた品目数 × 100
粗大ごみに回す割合 = 粗大ごみに入れている品目数 ÷ 大分類に判定できた品目数 × 100
- 多数派を数えるとき、その自治体自身は数えません。自分を入れると、収録の薄い品目で自分が多数派になり、値が構造的に下がります
- 多数派が同数で並んだ品目では、並んだどちらかに入っていれば多数派として扱います
- 母数から「大分類に判定できなかった品目」を外します。判定できないのは書き方の問題で、扱いが違うわけではないからです。外した件数は自治体ページに書いています(ここが算出値1と逆になっている点です)
- 判定できた品目が10に満たない自治体では計算しません
2つとも計算できたのは120自治体でした。多数派と違う割合は大津市の6.9%から 沼津市の81.8%まで開き、中央値は30.15%。 粗大ごみに回す割合の中央値は22.95%でした。 計算できなかったのは吹田市(判定できた品目が8)です。
この2つは1つの点数にまとめていません。まとめない理由は、実際に計算してみると2つの軸がほとんど無関係だったからです。 相関係数は-0.019(120自治体)でした。 1自治体ずつ抜いて計算し直しても-0.089から0.02の範囲に収まり、 どちら向きの関係も主張できる大きさになりません。 平均すると両方の情報が消えるので、2軸のまま置いています。中央値で区切った内訳は 独自 × 袋で出させがちが35、全国並み × 粗大に回しがちが35、全国並み × 袋で出させがちが25、独自 × 粗大に回しがちが25です。
この数字が測っていないもの
- 住みやすさでも、行政の優劣でもありません。多数派と違うことは、その自治体の焼却炉や資源回収ルートの事情を映しているだけです。多数派に合わせるほうが良い、という順番ではありません
- 自治体ごとに収録している品目が違います。ある市で11品目、別の区で56品目という差があります。多数派と違う割合は品目ごとに多数派と突き合わせているので、この差の影響は小さいのですが、ゼロではありません
- 粗大ごみに回す割合は、手数料の高さではありません。粗大ごみに回す市が高くつくとは限らず、1点あたりの手数料は算出値3のほうで見てください
- 詳細ページを別に持っている渋谷区・横浜市・大阪市は、この計算に入れていません。データの形が別系統で、品目の粒度が揃っていないためです
算出値 3
共通9点の合計 — 同じものを出したら、いくら違うか
計算式
合計 = Σ(各品目について、その自治体で最も安い区分の金額)
- 買い物かごの中身を先に決めます。金額を公表している自治体の90%以上が載せている品目だけを入れます。いまはベビーカー・ベッド・カーペット・布団・自転車・マットレス・扇風機・ソファー・家具の9点です
- そのうえで、この9点を全部公表している自治体だけを比べます。いまは22自治体です
- 載っていない品目は買い物かごに入れません。近隣の市の金額で埋めることはしません
- 「収録した全自治体が公表している品目」で決める方式はやめました。収録が17自治体から31自治体に増えたとき、1自治体でも欠けた品目が全部落ちて、共通する品目が2点まで痩せたためです(面を広げるほど比べられなくなる形になっていました)
- サイズやタイプで金額が分かれる品目は、その自治体で最も安い区分を採ります。ベビー用は大人用と並べません(ベビーベッドと大人用ベッドを同じ行で比べると誤解になるため)
最も安いのは新潟市の1,900円、最も高いのは相模原市の6,000円で、 3.16倍の開きがありました。 同額で並んだのは5,000円の4自治体です。東京23区が共通の料金表を使っているためで、区をまたいで引っ越しても金額は変わりません。
この数字が測っていないもの
- 22自治体だけの話です。粗大ごみ手数料の一覧を収録できているのはここまでで、区分のデータを持つ121自治体には遠く届きません
- 比べる前に外した自治体があります。 千葉市(ベッドの金額が無い)、葛飾区(家具の金額が無い)、川崎市(ベビーカーの金額が無い)、江東区(家具の金額が無い)、熊本市(自転車の金額が無い)、さいたま市(ベビーカー・カーペット・布団・扇風機の金額が無い)、堺市(扇風機の金額が無い)、墨田区(家具の金額が無い) は、買い物かごの9点が揃わないため合計を出していません。欠けたぶんを他の市の金額で埋めることはしないためです
- 静岡市は金額そのものを持ちません。 品目別の手数料を公表していない自治体で、比較の母数から外しています(理由は各自治体のページに書きました)
- この9点を同時に捨てる人はあまりいません。比較の物差しを揃えるために作った買い物かごで、実際の出費の見積もりではありません。自分が捨てるものの金額は各品目のページで見てください
- 最も安い区分だけを足しています。同じ自治体でもサイズが変われば金額は変わります。同一自治体の中でどれだけ開くかは次の節に書きました
- 手数料は年度で改定されます。各行に出典と確認日を付けていますが、申し込む前にお住まいの自治体の公式一覧で確認してください
横に並べて初めて見えたこと
危ないものほど、全国で揃っていない
品目をカテゴリごとに束ねて平均を取ると、最も揃っていないのはスプレー缶・危険物の39.9%(4品目)でした。 最も揃っているのは生活用品の71.7%(8品目)です。 火が出るもの・電池が入っているものほど、住む場所で答えが変わります。 安全に関わるものほど全国共通のルールがありそうに思えますが、集めた区分はそうなっていませんでした。
平均だけでは、どう割れているのかが見えません。最も割れていたスプレー缶・危険物の 4品目について、区分の内訳をそのまま出します。
| 品目 | 収録 | 一致率 | 区分 | 内訳(多い順) |
|---|---|---|---|---|
| ライター | 117市区 | 34.2% | 7通り | 燃やさないごみ 40 / 有害・危険ごみ 39 / 燃やすごみ 14 / 家庭ごみ(可燃と不燃を分けない) 9 / 資源・金属回収 4 / 粗大ごみ 2 / 拠点回収・別回収 1 |
| スプレー缶 | 119市区 | 37.8% | 5通り | 資源・金属回収 45 / 有害・危険ごみ 37 / 燃やさないごみ 28 / 家庭ごみ(可燃と不燃を分けない) 2 / 拠点回収・別回収 2 |
| カセットボンベ | 49市区 | 38.8% | 4通り | 資源・金属回収 19 / 有害・危険ごみ 16 / 燃やさないごみ 9 / 家庭ごみ(可燃と不燃を分けない) 1 |
| 蛍光管 | 119市区 | 48.7% | 6通り | 有害・危険ごみ 58 / 燃やさないごみ 36 / 資源・金属回収 9 / 拠点回収・別回収 6 / 粗大ごみ 3 / 家庭ごみ(可燃と不燃を分けない) 2 |
なかでもライターは、燃やさないごみが40市区、 有害・危険ごみが39市区で、差は 1市区しかありません。区分は7通りに分かれています。 多数派と呼べるものが無い、という状態です。自分の市の案内を読まないかぎり、 どちらに出すのかは決まりません。
内訳は自治体ごとの表記を大分類に丸めた集計です。丸められなかった市区は最も多い区分に数えていないため、 内訳の合計が収録数に届かない品目があります。個別の市区の正式な表記は各品目ページの一覧に載せています。
理由は制度の作りにあります。家庭ごみの処理は市区町村の仕事で、消防や製品安全の法律が「何ごみに出すか」までは決めていません。 引っ越したときに真っ先に読み直すのは、大きな家具ではなく、ライターのような手のひらサイズのほうです。
いちばん安い市が、いちばん高い金額も持っている
共通9点の合計が最も安かった新潟市は、家具では 衣装ケースが100円、たんす(幅、奥行及び高さの合計が2.5m以上のものに限る。)が500円。 同じ市の中で400円開きます。 収録した他の26自治体で、この500円を超える家具の区分は 25自治体にありました。
「どの市が安いか」だけを見ると、この落差は見えません。自治体を選ぶ話と、自分が持っているものがどの区分に当たるかの話は別で、 金額に効くのはたいてい後者のほうです。だから当サイトは、金額を代表値に丸めず、区分をそのまま並べています。
ルールが独特な市と、粗大ごみに回す市は、別々にある
120自治体で2つの軸の相関を取ると-0.019でした。 決定係数にすると0.000で、片方の軸でもう片方のばらつきをほとんど説明できません。 「独特なルールの市は、なんでも粗大ごみに回してくる」という予想は、集めたデータでは支えられませんでした。 自治体を1つの評点で並べるのをやめたのは、この結果を見たからです。
相関は1件の外れ値で符号ごと変わることがあるので、1自治体ずつ抜いて120回計算し直しました。 値は-0.089から0.02の間を動きます。 符号は行き来しますが、振れの上限でも0.089どまりで、どちら向きにも関係を主張できる大きさになりません。 ここで言えるのは「関係が見つからなかった」までで、「関係が無いことを証明した」ではありません。
作ったけれど載せなかった指標
指標は思いつくだけ作れます。ただ収録データに当てはめると、値が1か所に固まって並べ替えの役に立たないものや、 式は書けても読者の判断を誤らせるものがあります。捨てたものも理由と数字を残しておきます。 ここの数字も、ページを作るたびに計算し直しています。
手数料の「自治体どうしの差 ÷ 同じ自治体の中の差」
住む場所で変わるのか、それとも品目のサイズで変わるのかを1つの比で表そうとしました。 対象になる68品目のうち42品目(62%)で計算できません。 同じ自治体の中の差の中央値が0円になり、割り算が成立しないためです。 割り算のもとになる自治体どうしの差そのものも、68品目で11通りしかありません。うち43品目が同じ100円でした。
捨てた代わりに、2つの差を割らずに別々の数字として出しています(算出値3と、その下の節)。
自治体の「捨てにくさ指数」
多数派との違い・粗大ごみに回す割合・手数料の3つを重みづけして、自治体を1つの点数で並べる案でした。 2つ目までは全自治体で計算できますが、手数料を収録できているのは121自治体のうち31だけで、 残り90自治体(74%)は点数が付きません。 さらに残る2軸は相関-0.019(1自治体ずつ抜いても-0.089〜0.02)でほぼ無関係のため、足して平均すると両方の情報が消えます。
捨てた代わりに、2軸のまま散布図に置いています。読者は自分の市の位置を見て、どちらの意味で外れているかを判断できます。
その自治体が使っている区分の数
分別の細かさを表せると考えましたが、121自治体で5通りにしか割れず、 そのうち5区分に55自治体(45%)が集まりました。 内訳は1区分が1自治体、3区分が4自治体、4区分が30自治体、5区分が55自治体、6区分が31自治体です。並べ替えても順番がほとんど動きません。
この値は当サイトが8つの大分類に丸めたあとの数でもあります。自治体が実際に案内している区分の数とは別物なので、その意味でも指標には使えません。
表計算で使いたい人へ(CSV)
このページに出している算出値は、CSVでも降ろせます。ページの表と同じ値で、公開のたびに作り直しています。 Excelでそのまま開けるようにUTF-8のBOM付きにしてあります。
- 品目別の一致率 (34品目・gomijiten-agreement.csv)
- 自治体の2軸(少数派率・粗大化率) (121自治体・gomijiten-cities.csv)
- 共通バスケットの手数料 (22自治体・gomijiten-basket.csv)
配っているのは当サイトが計算した値だけです。もとになった品目×自治体の区分そのもの(3,513件)は配っていません。 各セルには出典URLと確認日が紐づいていて、切り離すと確認日が更新されないまま古い区分が出回るためです。 個別の区分は品目ページ・自治体ページで、出典つきのまま見られます。
この集計を引用するとき
出典を書けば引用して構いません。申請は要りません。
ゴミ辞典「当サイトの算出値と、その作り方」https://gomijiten.com/shihyo/(閲覧日を記入)
割合や件数だけを抜き出すと母数が消えます。一致率(母数: 34品目・ゴミ辞典調べ) のように母数を添えてください。
数字は自治体と年度で変わります。守ってほしいことは引用・二次利用についてにまとめました。
このページの数字の扱い
ここに出てくる数字は当サイトの算出値です。自治体が公表している値ではありません。 もとになった区分・手数料は各品目ページと自治体ページに、出典URLと確認日を付けて載せています。 算出値はどこにも保存せず、ページを作るたびに計算し直しているので、収録が増えれば表も図もこの本文の数字も一緒に動きます。