車に積む発煙筒は、当サイトが13自治体の公式一覧で確認したところ、9自治体が市の収集から外していました。「市で収集しないごみ」「排出禁止物」「収集できないごみ」「収集不可」「処理困難物」「集積所に出してはいけないごみ」と書き方は違いますが、いずれも集積所には出せません。通常のごみで受け取るのは4自治体です。
受け取らない側が多数を占める
- 青森市: 市で収集しないごみ。販売店等の取扱業者へ回収を依頼
- 千葉市: 排出禁止物等
- 新潟市: 排出禁止物。販売店にご相談ください
- 柏市: 収集できないごみ
- 静岡市: 収集不可。購入店、取扱店、製造メーカー等に相談する
- 浜松市: 集積所に出してはいけないごみ。業者又は販売店等へ
- 枚方市: 処理困難物。販売店(ディーラー)・製造元に相談
- 尼崎市: 市で処理できないので収集しない品目。購入店等へ回収を依頼
- 那覇市: 収集不可。販売店へお問い合わせください
一覧の区分の欄が空欄で、備考の欄にだけ相談先が書かれている形が多いのが特徴です。千葉市は自動車・バイク用バッテリーと発電機を、枚方市は車・単車・船用バッテリーを同じ枠に入れていて、車まわりの部品をまとめて排出禁止の側に置いています。
柏市だけは相談先の記載がありません。収集できないごみとしか書かれていないので、持って行く先は市のごみ担当課に聞くことになります。
受け取る4自治体でも、水に浸すことが前提
- 札幌市: 燃やせるごみ(有料指定袋)。水に浸し、発火しないようにして
- 名古屋市: 可燃ごみ。水に浸し、発火しないようにしてください
- 相模原市: 一般ごみ。使用済のものは水で十分に湿らせてから排出
- 奈良市: 燃やせるごみ(一覧の区分欄は「燃」)
札幌市と名古屋市は同じ言い回しで、発火させないための処理として水を指定しています。名古屋市の一覧では、発炎筒のすぐ隣の行に花火があります。同じ「火薬が入っているもの」として並べられている位置づけです。
使用済みと未使用で書き分けている自治体がある
この品目でいちばん大きな分岐は、使い切ったかどうかです。
相模原市の備考には、こう書かれています。
使用済のものは水で十分に湿らせてから排出。※未使用のものは「市では処理できません」
一般ごみの区分に置きながら、未使用のものは受け取らないという書き分けです。収録した13自治体で、この形をとっているのは相模原市だけでした。
静岡市はもう一歩進んでいて、品目名そのものが「発煙筒(未使用)」です。葵区・駿河区・清水区のいずれも収集不可で、注意点は3区とも「購入店、取扱店、製造メーカー等に相談する」。未使用のものだけを取り出して一覧に載せている構成です。
車検で交換した発煙筒は、まず使われていません。ダッシュボードや助手席の足元から出てきたものは、未使用側だと考えて一覧を読んでください。
一覧で「発煙筒」を引けないことがある
品目名の漢字が2通りあります。
- 「発煙筒」で載せている: 札幌市・青森市・千葉市・柏市・静岡市・浜松市・枚方市・尼崎市
- 「発炎筒」で載せている: 名古屋市・新潟市・奈良市
- 「発煙筒(保安煙筒)」: 那覇市
- 両方の項目を持っている: 相模原市
道路運送車両法の保安基準では非常信号用具と呼ばれ、製品には「発炎筒」と印字されているものが多くあります。片方で引いて出てこなかったら、もう片方でも引いてみてください。
出し方の手順
- 使用済みか未使用かを確かめる。キャップを外した跡がなければ未使用
- お住まいの自治体の品目一覧を「発煙筒」「発炎筒」の両方で引く
- 区分の欄が空欄でないか確かめる。空欄なら備考の相談先を読む
- 受け取る自治体で使用済みのものなら、水に浸してから出す。札幌市・名古屋市・相模原市はここを明示している
- 未使用のもの、または市が受け取らない自治体では、購入店・ディーラー・製造メーカーへ相談する
やってはいけないこと
火をつけて使い切ってから捨てる、という処理はできません。発煙筒は道路上の緊急時に使うもので、練習や処分のために燃やすことは想定されていません。
分解して中身を出すこともできません。中に入っているのは火薬で、各自治体の一覧はいずれも分解の手順を書いていません。開けずにそのまま、指定された相談先へ持って行ってください。
集積所に置いていくこともできません。9自治体が明確に排出を禁じており、火薬が入ったまま収集車に積まれると事故につながります。
関連する品目
同じ「火薬が入っている」帯は花火の捨て方にまとめています。車まわりで市が受け取らないものは自動車・バイクのバッテリーの捨て方とタイヤの捨て方、車そのものを手放す手続きは車の処分で扱っています。市が収集しないごみの考え方は市区町村が収集しないもの、消火器のように専門の回収ルートがあるものは消火器の捨て方を参照してください。
区分は自治体で異なり、年度で改定されることもあります。最終確認はお住まいの自治体公式で行ってください。