割れたガラスは、当サイトが22自治体の公式一覧で確認したところ、17自治体が燃やさない側の区分でした。仙台市と北九州市は家庭ごみ、相模原市は一般ごみ、大阪市は普通ごみと、可燃と不燃を分けない区分に入れています。広島市だけは、耐熱ガラスと分けてその他のガラスを資源ごみに集めています。
袋に書く言葉が6通りに分かれる
紙に包んで袋に表示する、という手順自体は多くの自治体が共通して書いています。ところが書かせる言葉が揃いません。
- 「キケン」: 渋谷区・練馬区・江戸川区・札幌市・名古屋市・大阪市・神戸市
- 「危険」: 杉並区・仙台市・千葉市
- 「割れ物」「われもの」: さいたま市・世田谷区・松山市
- 品名を表示: 横浜市
- ガラスが入っていることを表示: 相模原市
- ガラスの項目に表示の記載なし: 新宿区・新潟市・浜松市・北九州市・岡山市・広島市・鹿児島市(新宿区は同じ一覧の「鏡」の欄に、割れたものを新聞紙等に包んで「危険」と表示する記載がある)
横浜市と相模原市は、危険を示す言葉を書かせません。横浜市のガラス片の欄は「新聞紙等に包み、品名を表示する」で、相模原市は「ガラスが入っていることを表示してお出しください」です。何が入っているかを書かせれば足りるという設計で、危険という語に頼っていません。
松山市は「刃物」・「われもの」等と、二つの言葉を並べて示しています。
包む材の指定も揃っていない
- 新聞紙: 渋谷区・練馬区・江戸川区・横浜市・相模原市・北九州市・岡山市
- 厚紙: 札幌市・大阪市・相模原市
- 厚手の紙: 杉並区・仙台市
- 丈夫な紙: 名古屋市
- 紙とだけ書く: 世田谷区・千葉市・さいたま市・神戸市・松山市・浜松市
広島市だけは、包む指示ではなく袋の指示です。耐熱ガラスは「透明または半透明のじょうぶなポリ袋に入れて出す」、その他のガラスは「じょうぶな袋に入れて出す」と書かれています。
広島市はガラスを資源として集めている
広島市の家庭ごみ50音事典には、ガラスの項目が二つあります。耐熱ガラスは不燃ごみ、その他のガラスは資源ごみです。分けている理由も書かれていて、耐熱ガラスは溶解温度が違うため、他のガラス類と一緒にリサイクルできないためです。
収録した22自治体で、割れたガラスを資源として集めているのは広島市だけでした。手元の破片が耐熱ガラスかどうかは、鍋のふたや耐熱皿なら製品の表示で分かります。
区分名にガラスが入っている自治体
新宿区の区分名は「金属・陶器・ガラスごみ」、松山市は「金物・ガラス類」です。どちらも可燃・不燃という言い方ではなく、素材の名前で区分を立てています。松山市の金物・ガラス類は隔週収集で、刃物と割れたガラスが同じ袋に入る設計です。他のごみとは別の収集日になります。
表示を貼る場所を指定する自治体
神戸市の早見表は「紙にくるんで、外からわかるように指定袋に『キケン』と貼ってください」と、貼る場所まで書いています。仙台市は「厚手の紙などに包み、指定袋に『危険』と表示」したうえで、指定袋には他の家庭ごみと一緒に入れられると添えています。千葉市は「紙で包み『危険』と書いて不燃ごみ指定袋へ(指定袋に入る場合)」と、袋に入るかどうかを条件にしています。
包んだ紙に書くのか、袋に書くのかで、収集する人から見えるかどうかが変わります。
大きいガラスは粗大ごみに回る
板ガラスや窓ガラスは、大きさで行き先が変わります。
- 大阪市: 最大の辺または径が30cm以内なら普通ごみ、超えると粗大ごみ
- 仙台市: おおむね30cmを超えるものは粗大ごみ
- 名古屋市: 30cm角を超えるものは粗大ごみ
- 広島市: 最長の辺の長さまたは最大径が30cm以上は大型ごみ
- 相模原市・横浜市: 50cm以上は粗大ごみ
- 北九州市: 指定袋に入らない大きさのものは粗大ごみ
- 新宿区: 窓ガラスは粗大ごみ
- 千葉市: 指定袋に入る場合は不燃ごみ
出し方の手順
- 破片を集めるときは、厚手の手袋を使い、細かい粒はガムテープなどで取る
- お住まいの自治体が指定する材(新聞紙・厚紙・厚手の紙・丈夫な紙)で包む
- 広島市は包まずに、透明または半透明のじょうぶなポリ袋に入れる
- 袋に、自治体が求める言葉を書く(キケン・危険・割れ物・われもの・品名・ガラスが入っていること)
- 神戸市は外からわかるように指定袋に貼る
- 30cmや50cmを超える板ガラス・窓ガラスは、粗大ごみの申込へ回す
やってはいけないこと
裸のまま袋に入れないでください。袋が破れて、収集する人の手が切れます。表示についての記載がない自治体でも、包んで中身が分かるようにしておくほうが安全です。
飲み終わったびんが割れた場合、資源のびんとして出せなくなる自治体があります。練馬区と江戸川区は「ガラス製品(割れたびん)」を不燃側の別項目に立てています。
区分は自治体で異なり、年度で改定されることもあります。最終確認はお住まいの自治体公式で行ってください。割れていないコップはガラスコップの捨て方、食器は食器の捨て方、鏡は鏡の捨て方、刃物はカミソリの捨て方にまとめています。