炭は、当サイトが21自治体の公式一覧で確認したところ、16自治体が燃やす側のごみ、4自治体が可燃と不燃を分けない家庭ごみとして受け取っていました。市の収集から外しているのは青森市だけです。
区分そのものはよく揃っています。割れているのは、出す前に何をするかです。
前処理の書き方が自治体で分かれる
- 札幌市: 水に浸し、発火しないようにして
- 仙台市: しっかり水に浸してから
- 大阪市: 炭は「できるだけ水に湿らせて」。練炭は水に浸し、完全に消火を確認。炭の灰は水に浸して、完全に消火して
- 枚方市: 水に湿らせて少量ずつ
- 浜松市: 可能な限り細かく砕く(燃え尽きないため)
- 名古屋市・吹田市・岸和田市・那覇市など: 備考欄に記載なし
「浸す」と書く自治体と「湿らせる」と書く自治体があり、大阪市は品目ごとに使い分けています。炭は「湿らせて」、練炭と灰は「浸して、完全に消火」です。火の残りやすさで表現を変えている形です。
浜松市の「可能な限り細かく砕く」は、収録した21自治体で他に例がありませんでした。理由が「燃え尽きないため」と書かれているとおり、焼却の工程に合わせた指示です。
青森市だけが市の収集から外している
青森市の品目名は「炭、石炭、木炭」で、区分は市で収集しないごみです。集積所には出せません。あわせて、自己搬入するときの手順が書かれています。
自己搬入する場合は、まず清掃工場へ搬入してください。性状等により清掃工場で処理できないものは、最終処分場へ搬入となる場合があります。(有料)
搬入先が2段階になる想定です。持ち込んだ先で断られる可能性まで書いてあるので、行く前に電話で確かめておくと往復が減ります。
まとめて出す量は、どの自治体も想定していない
キャンプやバーベキューの片付けで出る量は、一覧が想定している量を超えることがあります。
- 大阪市: 一時に多く出されると収集に支障をきたすほか、有料収集(粗大ごみ)となる場合もある。少しずつ分けて出すよう協力を求めている
- 枚方市: 少量ずつ一般ごみへ
- 奈良市: 一覧の大型ごみの欄に45リットル袋超と書かれている
- 高松市: 可燃ごみ、または臨時・粗大ごみ。量や素材などによって分別区分が異なる場合がある
同じ炭でも、火消し壺いっぱいぶんと七輪1回ぶんでは扱いが変わります。大阪市と高松市は、量が増えた時点で有料の側に移ることを明示しています。
灰を別項目にしているのは大阪市
炭を燃やしたあとに残る灰について、独立した行を持っているのは大阪市だけでした。区分は普通ごみ、備考は「水に浸して、完全に消火して、お出しください。」です。
枚方市は少し違う形で灰に触れています。練炭火鉢を粗ごみに置いたうえで、備考に「中の灰は除いておく」と書いています。器具を出すときは、中身を先に処理してから、という指示です。
ほかの19自治体の一覧には灰の項目が見当たりませんでした。炭と同じ扱いになるかどうかは書かれていないので、当サイトでも決めつけません。
一覧で「炭」を引けない自治体がある
品目名が別の言葉になっている場合があります。
- 新宿区・北区・江東区・富山市・尼崎市・鳥取市: 「練炭」でしか載っていない
- 西宮市: 「炭(豆炭)」
- 岸和田市: 「木炭」
- 高松市: 「炭(練炭・豆炭・オガライト)」
- 浜松市: 「炭」の内訳に木炭・竹炭・練炭・豆炭を並べている
- 青森市: 「炭、石炭、木炭」でひとまとめ
23区の3区がそろって「練炭」だけを載せているのは、この品目が家庭の暖房用として一覧に入った時期の名残と読めます。バーベキュー用の木炭で引くと空振りするので、練炭でも引いてみてください。
出し方の手順
- 火が消えたことを確かめる。表面が白くなっていても内側は熱を持っていることがある
- バケツや火消し壺の水に沈める。札幌市・仙台市・大阪市はここを明示している
- 完全に冷めるまで置く。大阪市は「完全に消火を確認してください」と書いている
- 水を切る。浜松市の区域では、可能な限り細かく砕く
- お住まいの自治体の品目一覧を「炭」「練炭」「木炭」で引き、区分を確認する
- 一度に出す量を分ける。大阪市・枚方市は少量ずつと書いている
やってはいけないこと
熱いまま袋に入れることはできません。収集車の中で発火する事故につながるため、各自治体が水に浸すよう書いています。土に埋めたり庭にまいたりする処分も、自治体の一覧が示している行き先ではありません。
炭を焼いた場所の灰も同じで、火種が残っている状態では出せません。大阪市は灰について「水に浸して、完全に消火して」と、炭本体より強い言い方をしています。
関連する品目
同じ「火が残っていないかを確かめてから出す」帯は花火の捨て方、ライターの捨て方、使い捨てカイロの捨て方にまとめています。炭を使う道具はカセットコンロの捨て方、市が収集しないごみの考え方は市区町村が収集しないもの、自治体で答えが割れる理由は自治体差はなぜ起きるのかで扱っています。
区分は自治体で異なり、年度で改定されることもあります。最終確認はお住まいの自治体公式で行ってください。