バイクの廃車でつまずくのは、たいてい書類ではなく行き先です。排気量で窓口が3つに分かれていて、しかも四輪の軽自動車とも違います。軽自動車検査協会ではバイクの手続きはできません。あそこは四輪の軽自動車の窓口です。
排気量で決まる
| 区分 | 排気量 | 窓口 | 手続きの名前 |
|---|---|---|---|
| 原動機付自転車 | 125cc以下 | 市区町村(市役所・区役所の税務窓口) | 軽自動車税(種別割)廃車申告書兼標識返納書の提出 |
| 軽二輪 | 125cc超250cc以下 | 運輸支局 | 軽自動車届出済証返納(返納届) |
| 小型二輪 | 250cc超 | 運輸支局 | 自動車検査証の返納 |
125cc以下だけが税の窓口で、それより上は国の登録・届出の窓口です。同じ「廃車」という言葉を使っていても、根拠になっている制度が違います。
3区分を横に並べる
同じ「バイクを廃車にする」でも、窓口から持ち物まで別々の制度です。
| 原付(125cc以下) | 軽二輪(125cc超250cc以下) | 小型二輪(250cc超) | |
|---|---|---|---|
| 窓口 | 市区町村の税務窓口 | 管轄の運輸支局 | 管轄の運輸支局 |
| 根拠になる制度 | 軽自動車税(種別割) | 国への届出 | 国の登録・検査 |
| 手続きの名前 | 廃車申告書兼標識返納書の提出 | 軽自動車届出済証返納 | 自動車検査証の返納 |
| 手数料 | 申告そのものは15自治体とも記載なし | 国の手数料一覧表に該当行なし | 返納証明書の交付450円 |
| ナンバーを返せないとき | 自治体で4通りに分かれる | 理由書+警察署への届出 | — |
「—」は公式案内で確認できなかったものです。車種と状況から引くなら手続き判定があります。
125cc以下(原付)
窓口は市区町村です。必要な書類も、ナンバープレートをなくしたときの扱いも、自治体ごとに違います。15の自治体を並べて比べたものを原付の廃車手続きに出しています。
125cc超250cc以下(軽二輪)
運輸支局の窓口です。東北運輸局が挙げている必要書類は次のとおりです。
| 必要なもの | 備考 |
|---|---|
| 使用者の記名等 | 申請書への記名。代理人が届出する場合は、使用者の記名がある委任状でも可 |
| 軽自動車届出済証 | — |
| ナンバープレート | — |
| 理由書 | ナンバープレートを返納できない場合に必要 |
| 申請書(軽二輪第5号様式) | — |
ナンバープレートが紛失または盗難で返納できないときは警察署への届出が必要で、理由書に「届出警察署名」「届出日」「受理番号」を記載します。運輸支局は管轄が決まっているので、行く前に全国運輸支局等一覧で確かめてください。
250cc超(小型二輪)
こちらも運輸支局です。国土交通省の登録・検査手数料一覧表(令和8年4月1日現在)には「自動車検査証返納証明書交付(小型二輪自動車)450円」の行があります。250cc超のバイクは車検のある区分なので、四輪と同じ検査・登録の枠組みで扱われます。
必要書類は管轄によって案内の書き方が分かれるため、このページでは断定していません。手続きの前に管轄の運輸支局へ確認してください。
手続きが終わっても、保険は別
廃車の手続きと自賠責保険の解約は別々です。京都市は、受付後に自賠責保険を解約する際に必要となる廃車申告受付書を交付するとしています。手続きの順番と必要な書面は、契約している保険会社に確認してください。
外したもの・残ったもの
ヘルメット、バッテリー、タイヤは、バイク本体とは別の処分ルートになります。いずれも家庭ごみとして集めない自治体がある品目です。
最終確認は、お住まいの市区町村と管轄の運輸支局へお願いします。