使用済みインクカートリッジは、当サイトが18自治体の公式一覧で確認したところ、8自治体が燃やす側の区分(燃やすごみ・燃やせるごみ・可燃ごみ・もやせるごみ)、3自治体が拠点回収でした。仙台市と北九州市は家庭ごみ、名古屋市はプラスチック資源、浜松市はもえないごみです。杉並区と横浜市は区分と回収箱の両方を一覧に併記し、さいたま市は市の収集品目に置いていません。
区分より先に、回収箱があるかどうかで分かれる
18自治体のうち17自治体が、販売店・郵便局・公共施設のいずれかの回収箱に触れています。区分の欄が「燃やすごみ」でも、注記に「なるべく販売店の回収ボックスへ」と書かれている自治体が多く、区分の欄だけを見て袋に入れると回収ルートを使い損ねます。
回収箱に触れていないのは鹿児島市で、品目名「インクカートリッジ」に対して区分のもやせるごみだけが載っています。
箱に入れられなかったときの受け皿が4通りに分かれる
近くに回収箱がないときにどうするかは、自治体によって答えが違います。
- 大阪市: 拠点回収場所に持ち込めない場合は普通ごみへ
- 横浜市: 専用回収箱または燃やすごみ、と最初から併記
- 江戸川区・静岡市・松山市・新潟市など: 区分は燃やす側で、回収箱は「なるべく」の案内
- 新宿区・さいたま市: 市の収集対象外の扱いで、ごみとして出す受け皿を品目表に書いていない
新宿区とさいたま市の書き方では、回収箱に持ち込むことが前提になります。持ち込めない事情があるときは、区役所・市役所へ問い合わせる以外の道が一覧からは読み取れません。
対象メーカーの数え方が自治体で違う
回収箱の対象を、自治体がメーカー名で説明していることがあります。ここが揃っていません。
インクカートリッジ里帰りプロジェクトの公式サイトは、ブラザー、キヤノン、エプソン、日本HPの4社が共同で家庭用インクジェットプリンターの使用済みカートリッジを回収していると記載しています。豊中市の注記も同じ4社です。
これに対して新宿区の注記は、キヤノン、セイコーエプソン、デル、日本HP、ブラザー工業の5社を挙げ、その純正カートリッジが対象だとしています。デルを含む点が里帰りプロジェクトの記載と違います。さいたま市はメーカー名を挙げず、販売店または区役所・支所・公民館の専用回収ボックスへとだけ書いています。
どの箱に入れられるかは、箱の設置者が決めています。自治体の一覧に書かれたメーカーの並びをそのまま全国共通の条件として読まないでください。
名古屋市はプラスチック資源、浜松市はもえないごみ
区分そのものが他と違う自治体が二つあります。名古屋市は「インクカートリッジ(パソコンプリンター用)」をプラスチック資源としたうえで、販売店回収を利用するよう案内し、大手プリンターメーカーが所定の郵便局で回収していることにも触れています。浜松市はもえないごみで、あわせて使用済インクカートリッジの回収への協力を呼びかけ、回収対象品目を別に示しています。
同じ製品が、片方では資源、もう片方では燃やさないごみに入ります。どちらも回収箱への案内を並べている点は共通していて、自治体としては箱に入れてほしい品目という扱いが読み取れます。
出し方の手順
- お住まいの自治体の一覧で、区分の欄と注記の両方を読む
- 近くの販売店・家電量販店・郵便局・区役所などに回収箱があるか確かめる
- 箱がある場合は、箱の表示で対象メーカーと純正品かどうかの条件を確かめてから入れる
- 箱を使えない場合、大阪市は普通ごみ、横浜市は燃やすごみへ出す
- 江戸川区・札幌市・静岡市・豊中市・岡山市・松山市・鹿児島市・新潟市は燃やす側の区分へ出す
- 名古屋市はプラスチック資源、浜松市はもえないごみへ出す
- 仙台市・北九州市は家庭ごみへ出す
やってはいけないこと
インクが残っているカートリッジをそのまま裸で出すと、収集の作業や他のごみを汚します。袋に入れてから出してください。
区分は自治体で異なり、年度で改定されることもあります。最終確認はお住まいの自治体公式で行ってください。プリンター本体の出し方はプリンターの捨て方、自治体が収集しない品目の考え方は自治体が収集しないものにまとめています。