ゴミ辞典

更新日 2026-08-06

車を手放したときの税金|出ていく税と戻ってくる税を分ける

要点

国税庁は家具や衣服と並べて「通勤用の自動車」を生活に通常必要な動産として挙げており、その譲渡による所得は課税されません。逆に戻ってくる側は、解体まで進めた場合の自動車重量税と、抹消登録による自動車税(種別割)の減額です。

対象の車 普通自動車・小型自動車・軽自動車
窓口 税務署(国税)/都道府県税事務所・市区町村(地方税)
申請する時期 重量税の還付は永久抹消登録・解体届出と同時に申請
注意 個別の課税関係の判断は所轄の税務署へ。当サイトは一次情報の整理のみ

車を手放すときのお金の話は、出ていく税と戻ってくる税が混ざって語られがちです。国税と地方税で窓口も違うので、いったん分けます。

なお、このページは公表されている一次情報を並べたものです。個別の課税関係の判断は所轄の税務署へお願いします。

売った利益のほう

国税庁は、譲渡による所得が課税されないものとして次のように挙げています。

家具、じゅう器、通勤用の自動車、衣服などの生活に通常必要な動産の譲渡による所得

「通勤用の自動車」が名指しで入っています。家具や衣服と同じ並びです。同じ生活用動産でも、貴金属や宝石、書画、骨とうなどで1個または1組の価額が30万円を超えるものは、この扱いから除かれます。

ただし、生活に通常必要な動産に当たるかどうかは車の使われ方によります。当てはまらない場合は、総合課税の譲渡所得として計算することになります。

当てはまらない場合の計算

国税庁が示している計算は次のとおりです。

短期と長期は所有期間5年で分かれます。5年以下が短期、5年を超えるものが長期で、長期は総所得金額に合算するとき「その2分の1に相当する金額」になります。

中古車は取得費より高く売れる場面が限られるため、そもそも譲渡益が出ないことがあります。取得費と譲渡費用がいくらかで結論が変わるところなので、金額の当てはめは税務署に確認してください。

戻ってくるほう

戻る条件申請
自動車重量税(国税)解体まで進み、車検残存期間が1か月以上あること永久抹消登録申請書または解体届出書と同時に還付申請書を出す
自動車税・種別割(都道府県税)抹消登録したこと東京都の場合は不要(通知が自動で届く)
軽自動車税・種別割(市区町村税)市区町村ごとに扱いが決まるお住まいの市区町村へ確認

自動車重量税は、国税庁が対象を「解体を事由とする永久抹消登録申請書または解体届出書を運輸支局等に提出すると同時に還付申請書を提出したもの」と定めています。後日に回すと対象になりません。還付金が支払われるまで、おおむね2か月半程度かかります。

自動車税(種別割)は都道府県税です。東京都主税局は「抹消登録した月の翌月分から自動車税を減額します」とし、「還付金が発生しますと、自動的に納税義務者(受領権者)に還付に関する通知を送付しますので、別途還付申請の手続をする必要はありません」としています。

軽自動車税だけ年度で切れる

軽自動車税(種別割)は市区町村税で、月割の考え方が自動車税と同じとは限りません。京都市は「4月1日現在の車両所有者に軽自動車税がかかります」、大阪市は「この申告を4月1日までに行えば、その年度の軽自動車税はかかりません」としています。

年度の境目に手続きが間に合うかどうかで1年分が変わる形になります。原付の場合は抹消日の数え方が自治体で違うので、原付の廃車手続きに比較を出しました。

手続きの側から見るなら

最終確認は、所轄の税務署・登録先の都道府県税事務所・お住まいの市区町村へお願いします。

車の処分の他の手続き

よくある質問

Q車を売った利益に税金はかかりますか。

国税庁は「家具、じゅう器、通勤用の自動車、衣服などの生活に通常必要な動産の譲渡による所得」を課税されないものとして挙げています。ただし生活に通常必要な動産に当たるかどうかは個別の事情によります。判断は所轄の税務署に確認してください。

Q生活に通常必要な動産に当たらない場合はどうなりますか。

総合課税の譲渡所得として計算します。国税庁は短期・長期それぞれ「総収入金額-(取得費+譲渡費用)」で計算し、合算した譲渡益から特別控除額を差し引くとしています。特別控除額は短期と長期の合計で50万円までです。

Q短期と長期はどこで分かれますか。

所有期間5年です。国税庁は短期譲渡所得を「所有期間が5年以下の資産を譲渡することにより生ずる所得」、長期譲渡所得を「所有期間が5年を超える資産を譲渡することにより生ずる所得」としています。長期は総所得金額に合算するとき「その2分の1に相当する金額」になります。

Q戻ってくる税金はありますか。

解体まで進めた場合の自動車重量税は、車検残存期間が1か月以上あれば還付の対象です。ただし永久抹消登録申請書または解体届出書と同時に還付申請書を出したものに限られます。自動車税(種別割)は東京都の場合、抹消登録した月の翌月分から減額され、還付の申請は不要です。

Q軽自動車税も戻りますか。

軽自動車税(種別割)は市区町村税で、自動車税とは課税する主体が違います。京都市は「4月1日現在の車両所有者に軽自動車税がかかります」、大阪市は「この申告を4月1日までに行えば、その年度の軽自動車税はかかりません」としています。扱いはお住まいの市区町村の案内で確認してください。

出典