下着を古布や資源に出せるかどうかは、自治体で真っ二つに割れます。当サイトが11自治体の公式で確認したところ、8自治体が古布・古着・資源物として回収していました。
残る3自治体は違います。市川市と熊本市は資源に出せず燃やすごみ、京都市は拠点回収が原則です。他の衣類と同じつもりで古着の袋に入れると、市によっては分別の案内から外れます。
「出せません」と書いている自治体が2つある
市川市と熊本市は、下着の項目にわざわざ理由を添えています。
市川市の区分は燃やすごみで、注記は「※布類には出せません。」。市川市には「布類」という資源の区分がありますが、下着はその対象外です。
熊本市の区分も燃やすごみで、注記は「下着類はリサイクルできないため資源物ではなく燃やすごみです」。理由まで書いてあるのはこの市だけでした。
熊本市の書き方からは、下着が古布のリサイクルの流れに乗らないという判断が読み取れます。ただしその判断は全国共通ではありません。他の8自治体は下着を古布・古着・資源物として受け付けていて、同じ品物の扱いが市をまたぐと逆になります。
古布側は洗濯が条件になる
古布・資源で受け付ける自治体は、状態に条件を付けています。
立川市は「必ず洗たくして乾かす」と書いています。横浜市も「洗濯して乾かしてから」です。甲府市は品目名が「下着類(衣類)」で、衣類とまとめて透明・半透明袋に入れる形です。
汚れが落ちないものの受け皿も用意されています。小田原市は「汚れの落ちないものは燃せるごみ」、京都市は「汚れがひどい・取れないものは燃やすごみ」、大阪市は汚れているものや革製品、綿の入ったもの、ナイロン製のものを普通ごみに回します。
洗って乾かせば資源、そうでなければ燃やす側。多くの自治体はこの2択で組んでいます。
雨の日は出さない
調布市だけが、天気の条件を書いていました。「古布は濡れるとリサイクルができないため、雨の日には出さないようご協力ください」。
古布の回収はトラックに積んで保管する工程があるので、濡れたまま入るとカビて全体が使えなくなります。調布市は燃やせるごみとして出すことも認めているので、雨の日はそちらに回すか、次の回収日まで置いておくことになります。
京都市はごみの日に出す品目ではない
京都市の下着は拠点回収が第一の区分です。集積所ではなく、市が指定した回収場所へ持ち込みます。汚れがひどい・取れないものだけが燃やすごみです。
大阪市も少し変わっていて、区分は「古紙・衣類」ですが、地域で資源集団回収活動があり下着が取り扱い品目になっている場合は、そちらへ出すよう案内しています。自治会の回収が先で、市の収集は次という順番です。
中身を見られたくないとき
下着には他の衣類に無い事情があります。古布の回収は透明・半透明の袋を指定する自治体があるためです。甲府市は衣類でまとめて透明・半透明袋に入れる形で、中身は外から見えます。
燃やす側に出せるかを先に確認するのが現実的です。調布市は古布と燃やせるごみのどちらでも出せると書いています。京都市・小田原市・大阪市は汚れの条件付きで燃やす側を認めています。市川市と熊本市はもともと燃やすごみです。
一方、横浜市・立川市・茨木市・越谷市・甲府市の下着の項目には、燃やす側を選べるという記載は見当たりませんでした。判断がつかないときは自治体の窓口に確認してください。
出し方の手順
- お住まいの自治体の品目一覧で「下着」を引く。無ければ「下着類」「衣類」で引き直す
- 区分を確認する。古布・古着・資源物なら資源側、燃やすごみなら燃やす側
- 資源側なら洗濯して乾かす(立川市は必須、横浜市も同条件)
- 指定の袋に入れる。甲府市は衣類とまとめて透明・半透明袋
- 雨の日は出さない(調布市)
- 汚れが落ちないものは、燃やす側の区分に回せるかを確認する
やってはいけないこと
市川市で下着を布類の資源に出すことはできません。品目一覧に「※布類には出せません。」と書かれています。熊本市も同じく資源物ではありません。濡れたまま古布に出すのも、調布市の案内に反します。汚れたままの下着を資源に出すことも、小田原市・京都市・大阪市の条件から外れます。